引越しを機に、前々から気になっていたスターリンク(Starlink)を導入してみました。スターリンクはスペースXが提供する衛星インターネットサービスで、地球低軌道に配備された衛星を利用して高速・低遅延のインターネット接続を提供します。この記事では、注文から設置、実際の使用感までを詳しくご紹介します!
スターリンクとは?
スターリンクは、従来の光回線やモバイル通信が難しい地方や山間部でも、安定したインターネット接続を可能にするサービスです。
主なスペックは以下の通り:
- ダウンロード速度: 50 Mbps〜250 Mbps(地域や条件による)
- アップロード速度: 10 Mbps〜20 Mbps
- 遅延: 約20〜40ミリ秒
- 価格: 初期費用が49,800円(ハードウェア代)、自宅設置データ無制限の月額料金が6,600円(レジデンシャル)
※価格は2025年1月現在の日本国内向けプラン。
自分が買った価格と大きく変わっているので、時期によって価格は変動しています。
スターリンクの特徴的なポイントとして、雪や極寒の環境にも対応できる融雪機能や耐寒性能が挙げられます。
スターリンクを導入してみた
注文から設置までの流れ
引越しの準備に合わせてスターリンクを公式サイトから注文しました。驚いたのはそのスピード感。アメリカから発送されるにもかかわらず、1週間以内で到着!過剰包装のないシンプルな梱包と、組み立ての簡単さに驚きました。
開封後は早速屋根にアンテナを設置。付属のスターリンクアプリを使えば簡単に設定が行えます。ところが、最初は衛星をうまくキャッチできず…。アプリのガイドに従って方向を調整し、無事に接続できたものの、屋根の設置場所が問題でした。
仕方なく、専用のパイプアダプター(約5,000円)を追加購入。さらに単管パイプや固定用の針金をホームセンターで購入して設置することに。結局、試行錯誤で設置が完了するまで2週間ほどかかりました。
設置時の注意点
- 設置場所の確保
衛星を確実に捉えるため、周囲に遮るものがない場所を選ぶ必要があります。屋根上が最適ですが、設置用の追加部品が必要になる場合も。 - アクティベートのタイミング
スターリンクは初めて電源をオンにした時点でアカウントが有効化され、月額料金のカウントが始まります。設置が完了するまでに使えない期間があると、その分コストが無駄になるので注意が必要です。
実際に使ってみた感想
通信速度と安定性
スターリンクを導入して数ヶ月経ちましたが、ネット環境は非常に安定しています。以前利用していた楽天ひかりと比べても、体感速度は十分満足できるレベルです。特にストリーミング動画やオンライン会議も問題なく行えました。
消費電力と冬場の課題
スターリンクは通常、30〜40W程度の電力で稼働しますが、雪が降ると自動で融雪機能がオンになり、130〜140Wまで電力消費が増加します。私の地域では-20℃以下の寒さや積雪が頻繁にあるため、冬場はスリープ機能を使わずに稼働し続けました。そのため、冬の電気代は高めになりがちです。
ランニングコストの比較
- スターリンク: 初期費用49,800円+月額6,600円+電気代
- 光回線(楽天ひかり): 月額3,080円程度(プロバイダー料金込み)+ルーター代約10,000円
積雪期を除けば時間指定のスリープ機能が使えるので消費電力は抑えることができます。
光回線と比較すると、スターリンクはランニングコストが高いです。
まとめ
スターリンクを導入して感じたメリット・デメリットを簡単にまとめます。
メリット
- 山間部や地方でも安定した高速インターネットが利用可能
- 冬の厳しい寒さや雪にも対応できる性能
- 設置と設定が比較的簡単(追加パーツが必要な場合も)
デメリット
- ランニングコストが光回線より高い
- 雪の多い地域では電力消費が増加
- 初期費用がやや高額
スターリンクをお得に購入する方法
スターリンクは公式サイトだけでなく、一部のコストコ(Costco)でも取り扱いがあります。コストコでは、スターリンク本体が割引価格で販売されていることがあり、タイミングによっては初期費用を抑えられる可能性があります。
さらに、コストコのメンバーシップ特典として、購入時にポイントが還元されたり、2ヶ月無料特典付きになっている場合も。店舗によって在庫状況や取り扱い内容が異なるため、事前に最寄りのコストコに問い合わせてみるのがおすすめです。
結論として、スターリンクは光回線が利用できない環境で特に力を発揮します。私自身、ネット環境に困っていた地方在住者として、導入して良かったと感じています。
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