ハンターの世界に踏み込んだ方ならきっと考えるであろう、専業猟師。
肉はたんまり溜まっていくのですが、現代の生活ではお金が必要になってきます。
果たして『猟師』は職業として成り立つのか?狩猟で収入は得られるのでしょうか?
日本の専業猟師
- 狩専門の専業猟師
- 狩と肉の流通、販売まで行う専業猟師
- その他
日本の専業猟師で活躍する方々は上記2パターンが存在しています。
1、『狩』専門の専業猟師
自治体から有害鳥獣捕獲隊員に認定されることで専業猟師として独り立ちすることができます。
報奨金を稼ぐ、いわゆる賞金稼ぎです。
有害鳥獣駆除事業とは指定された有害鳥獣を捕獲すると
- 国からの報奨金
- 自治体からの報奨金
- 狩猟税の減免
を受け取ることができます。
また指定害獣は通年捕獲することが可能となります。
各自治体によって報奨金の金額が大きく変わってくるため、狩猟一本で生活するためにはこの報奨金が高い地域に住み着いて専業猟師になる必要があります。
農業被害額が高い地域ほど報奨金が高い傾向にあるのでもし専業猟師を目指したい方は参考にしてください。
自治体の報奨金が高ければ高いほど経済的に生活は楽になりますし、牛肉や豚肉を購入することも減り食費の節約にもつながりますので専業猟師として生活することは可能です。
2、狩と肉の流通、販売まで行う専業猟師
次に、食肉加工処理施設を作り、解体、流通販売する方法ですが、少しビジネス要素が加わってきます。
肉の調達や販路拡大といった営業も必要になってくるので、協力者が必要になるでしょう。
食品を販売するにはジビエ専用の食肉加工処理施設が必要で、食肉処理業、食肉販売業の許可が必要ですので先行投資も必要になる場合があります。
解体方法の研修に参加したりと長い準備期間が必要になるでしょう。
3、その他
本を書いたり、ユーチューバーとして稼ぐ方法もありますが、成功している人たちはほんの一握りです。
おわりに
専業猟師になるためには、有害鳥獣捕獲事業に参加することが必要です。
狩猟初心者が有害鳥獣捕獲者になることは難しいため、2〜3年と修行期間が必要となります。
また、住んでいる地域によっては報奨金や有害鳥獣捕獲隊員への認定方法も違うので、専業を目指すのであれば移住の必要も出てきます。
しっかりと下調べが必要になるので、専業猟師を目指す方は気になっている地区の猟友会、市役所などに連絡をしてみてはいかがでしょうか?
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参考資料↓
農林水産省 農作物被害状況