もう10年近く使用している愛銃。
銃検査の時、銃ケースが雨に濡れ浸水。銃身に赤錆を出してしまいました。
サビを落とすとまだらになってしまい、また同じ場所から赤錆が発生しそうです。
ということでレッツ、ブルーイング!
銃身の黒サビ加工をDIYすることにしました。
必要になるのはガンブルー!Birchwoodのガンブルーが絶大な人気と効果なのですが、本国規制強化のため生産中止だそうで手に入りませんでした。
仕方ないのでアマゾンで販売されているものを購入。
こちらが今回使った一式です。
さて、いきなりですが、2回失敗しました。
1回目は次の日にすごい 赤サビ。おそらくガンブルー溶剤を洗浄しないまま仕上げたのが原因。
2回目の失敗もガンブルー溶剤の洗浄なし、被膜が厚すぎて剥がれてしまいました。
3度目の正直ということで、本場、銃社会のYoutubeを参考にしてやってみました。(最初から見とけ)
それでは、失敗を交えたブルーイングの手順です。
黒サビ落とし
まずはサビ落とし剤をつけます。
プラごみの中にあった豆腐の入れ物に液剤を入れ、同封してあった荒目の刷毛で塗り込みます。
サビ落とし剤は鼻がもげるほどの臭いなので、外での作業をおすすめします!
脱脂&磨く
黒サビが綺麗にとれたら、スコッチブライトで磨いていきます。
磨いた方が明らかに酸化反応が良いので、磨くことをお勧めします。
今回は赤サビの痕がひどかったので、スコッチブライトを使いました。銃身が綺麗ならスチールウールでいいと思います。
照星の隙間などは特に油が落ちにくいので、パーツクリーナーで念入りに油分を落とします。
(脱脂で失敗)
一回目で失敗した箇所ですが、小さな穴や隙間にオイルが残っていてムラになりました。隙間の落ちにくい油もパーツクリーナーを駆使して落としましょう。
ガンブルー液を塗る
綺麗に磨いたらガンブルー!
みるみるうちに色が変わっていきます。
コツとしては、銃身を立てて一気に液剤をヒタヒタに塗ることでしょうか。
塗ったら全体をスチールウールで軽〜く撫でるようにして馴染ませます。
スチールウール無しだと、マッドでザラザラとした肌触りの仕上がりになりますが、スチールウールで撫でながら塗ると、ツルテカな仕上がりになります。
洗浄
ある程度黒くなってきたらお湯で洗い流します。
給湯器のMAX60℃で洗い流しました。ペーパータオルで拭きながらお湯で液剤を落としていきます。
水で洗い流すと錆びるのでお湯で洗いましょう。
ブルー液を塗ってを繰り返す
熱いお湯で洗うので拭き上げるとすぐに乾燥します。乾燥するとムラが分かりやすくなるので、ムラがなくなるまで入念にブルー液を塗り込みます。
塗りこんだらまたスチールウールで撫でるように馴染ませていきます。
(スチールウールで撫でると若干薄くなりますが、そのまま続けます。)
塗って磨いて(スチールウールで撫でて)、お湯で洗うを、酸化の状態を見ながら3回ほど繰り返していくうちに、黒さが増していき、乾燥させるとムラも気にならなくなりました。
この時点で1、2回目よりも仕上がりがツルツルでした。
スチールウールで磨きながら酸化させたせいか、薄くて細かいコーティングが施されたようです。
最後のガンブルーを塗り終えたら、お湯でしっかりと洗い流し乾燥させてください。
最後の洗い流す工程が抜けていたため失敗が続いたようです。
乾燥させる時は、微妙な隙間に水分が残っているため、ドライヤーを使って入念に水分を飛ばします。
(特に穴や隙間の中は水分がのこっています。)
仕上げ剤
しっかりと乾燥させたら最後の仕上げ剤を塗ります。
仕上げ剤を塗ると黒光が増して新品同様です。
私の銃の銃身はマズルブレーキという小さな穴が銃口についているので、薬剤が入り込み、銃口内が汚れます。
最後は入念に銃口内の手入れをして終わりです。
完成
必ず仕上げた次の日に状態を確認しましょう。失敗を発見したのは2回とも二日目です。
失敗した場合、数日は赤サビが発生するので、数日間は状態をチェックしましょう。
成功している場合でも、酸化が少しだけ進行しているようで、ペーパータオルを当てると黒サビが薄く付着しました。
今回3回目に行った方法は、コールドブルーという方法を参考にしたやり方でした。
ブルーイングにも色々とやり方があるようで、いろいろなやり方を見た上での試行錯誤。
ぜひ皆さんも私の失敗を参考にしてブルーイングを試してみてください。
2度の失敗
1回目は次の日にすごいサビ。おそらくガンブルー溶剤を洗い流さず仕上げたことが原因。
2回目の失敗も1度目と同じでした。
最後に
今回使用したブルーイングセットに同封されているサビ落とし剤は強力です。
赤サビも黒サビもあっという間に落ちてしまうので、黒サビを落とさずに赤サビだけを落としたい場合は、ネジザウルスのサビ落とし液を綿棒につけて使用しましょう。
薬室内部や銃口、そのほかにもデリケートな部位にもネジザウルスのサビ落とし液をオススメします。