> BLOG > Hunting > ヒグマ駆除を断る!役所はクマ駆除について簡単な仕事だと思ってる? 猟友会、鳥獣被害対策実施隊とはなんぞや?
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東北や北海道で騒がれているクマ問題。東京にもクマ出没と全国的にクマの活動が活発化していますね。
ついには人間までもがエサと認識され被害を受けるようになりました。

高齢化が進み、退治できる人が少ない地域は危険と恐怖が隣り合わせ。

そんな中、猟友会がクマの駆除、見回りを断るという事態が発生、SNSやテレビニュースを賑わせています。

「たとえるなら牙と爪を持ったランボー」ヒグマ駆除出動「辞退」表明の猟友会が考える「命をかける値段」
(参照:ヤフーニュース)

いやいや、地域のために働くのは当たり前だろう。と思う方も多いと思いますが、ハンターの皆さんは地域のためにハンターになろうと志高く猟師になっているのでしょうか?

なぜ、今回のように依頼を断る事態になってしまったのでしょうか?

そもそも、猟友会とはどのような集まりなのでしょうか?

ハンター歴8年の私が、猟友会と鳥獣被害対策実施隊を体験して感じたままを綴ってみたいと思います。


猟友会とは?

猟友会とはその名の通り、仲間同士で狩猟を行う会です。入会金が必要ですが、安全講習や情報交換、狩猟に必要な手続きを一括して行なってくれる団体です。

狩猟を始める人は主に、ジビエ肉を食べたいから狩猟したい人、銃が好きだから狩猟する人、狩りが楽しいから狩猟する人、農業のために獣害対策として狩猟する人など様々な理由で集まっています。最近では狩りガールといった流行のせいか女性も増えてはいるものの圧倒的に男性が多く、年齢層は高齢化のため60代以上がほとんどといった印象です。(肌感覚)

狩猟だけで生計を立てるのは困難なので、大抵の人は仕事をしながら休みの日に活動。レジャーの釣りやゴルフと同じように活動している人が大半だと思います。

狩猟をするためには万が一事故を起こした際の保険が必要で、このハンター保険を取り扱っているのが猟友会です。狩猟をするためにはハンター保険が必要なので猟友会への入会が必須になります。

(一部地域では猟友会の他に狩猟関係のNPO法人などに加入する選択枠もあり。)

鳥獣被害対策実施隊とは?

鉄砲や罠の免許を持っているなら、地域の役に立ちませんか?というのが農林水産省が定める鳥獣被害対策実施隊です。

役場、市役所から隊員の選抜を猟友会に依頼され選ばれます。

鳥獣被害対策実施隊とは農業被害を害獣から守る隊員です。

鳥獣被害対策実施隊に選ばれた隊員は、狩猟税の減免や捕獲鳥獣に対しての報奨金、狩猟期間の延長といった、いろいろな特典がついています。

隊員は、獣害に悩まされている農家さんを除いて、警察や自衛隊のように強い志を持って活動している人たちは残念ながら多くない。というのが正直なところです。

クマを相手にする

鉄砲や罠を持っているから、簡単なんでしょ?というイメージも拭えません。

今回、クマ駆除を断った猟友会の会長が言っていたように、森の中で特殊部隊と戦うのと同じこと。まさにこれに尽きると思います。

クマに向けて撃ったとしても、当たらないと意味がありません。追われているクマが森の中でさぁ撃ってくだいと大きな的になってくれるでしょうか?アサシンのように茂みに潜んでハンターを狙っているでしょう。はたまた、全速力で襲いかかって来るかもしれません。当たったとしても、致命傷でなければ逆襲に遭い殺られます。

相手は殺しのプロ。クマに対しての知識があったとしても、少しの油断で簡単に殺されます。

法律

命懸けの作業なうえ、さらに重石になっているのが法律です。

銃を発砲できるのは限られた場所で、市街地や公園、道路上では撃つことができません。

市街地でクマ駆除のために警察の指導のもと発砲した隊員が、銃所持許可取り消しにあってしまいました。(裁判にて処分を取り消し)

ヒグマ駆除で銃許可取り消し「著しく妥当性欠く」 札幌地裁
参照:朝日デジタル

クマ相手は命が関わる仕事

クマの駆除を依頼されるということは、

・農業被害や人の命を守るために撃ったとしても警察に捕まる。

・命懸けなのに、対価が安い。

・動物保護思想界隈からの酷いバッシング(本文では割愛)。

以上の可能性、リスクを受け入れるということ。

畜産や人の命を守るための活動ですが、はした金で丸投げされ、死ぬ可能性がある上、今後の活動に支障が出るならクマの駆除依頼は断るのが当然でしょう。見方によってはとても軽くみられている仕事内容だとも受けて取れます。

今回のニュースが皮切りに、いままで陰で支えてきた鳥獣被害対策実施隊員が脚光を浴びています。

最近のクマ被害の増加、銃所持取り消し事案により、警察官の指示がなくても発砲が許可される特例方針案が出されました。

クマ出没増加 市街地などで特例的に猟銃使用可能とする方針案
(参照:NHKニュース)

趣味で狩猟している人を鳥獣被害対策実施隊に選定するのも少し問題があるのかもしれませんが、クマ相手の治安維持、農業被害対策と考えると、本来は警察、消防、自衛隊と同じような考えのもとにある部署であるべきなのかもしれませんね。

鳥獣被害対策、特にクマ対策では、法令と対価が見直されることを望んでいます。

<<狩猟関係のブログはこちら>>

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