猟師なら一度は作ってみたい鹿ツノトロフィー。
3種類の方法をやってみたのでまとめてみました。
綺麗にスカルを作るには3つの方法があります。
3つの肉剥ぎ方法
- 風葬
- 埋葬
- 煮込み
トロフィー制作に欠かせない高圧洗浄機は強くオススメします。
風葬
風葬とは”死体を風雨にさらして自然に消滅させる仕方”
外に置いておくだけであら簡単、骨だけになっているではありませんか!
簡単に思われる風葬ですが、やって見た結果さまざまな問題が起きることがわかりました。
風葬は約1〜2週間ほどでお肉が殆どなくなります。(夏は早い)
動物対策
まず、風葬をする上では動物に持っていかれないようにツノに紐をつけて木に結んだりしないといけません。イノシシや、小型動物、猛禽類が持っていこうとします。
臭いが強烈
100m離れていても臭ってくる腐敗臭。大量のハエと蛆虫がさらに臭いを発生させています。
風下に自宅があるものなら生活に支障が出るほど・・・住宅街なら警察騒ぎになること間違いなしです!もちろん虫が沸いているのでグロさも抜群!怖いもの見たさで近寄ろうとも、臭すぎて近寄れません。
毛皮がカピカピになって残っていることがある
お肉は虫や動物が食べてくれるので綺麗になくなっていますが、毛皮が分解されずに乾燥して硬くなっていることがよくあります。力ずくで剥ぎ取ってください。
ほぼ放置で完成する風葬ですが、色々な対策が必要なので広い田んぼがある地主で1〜2ヶ月くらい放置できる環境がある人ならポイっと置いておくだけなので楽ちんです。
埋葬
頭だけ埋めて土の中の微生物で分解する方法です。
この方法は半年から1年間の期間が必要です。
骨が茶色くなってしまうことがあるので、白くしたいなら漂白剤につけ置いたり煮込んだりする必要があります。
また、埋めていても臭いが発生する場合があるので、埋める場所にも注意が必要です。
半年埋めて掘り起こした際、まだ分解途中だったせいか、大量の蛆虫とドロドロに腐敗した肉液、最強の腐敗臭と虫の蠢きを見ることになるので、しっかりと分解が終わったのを確認しながら掘り起こす必要があります。
写真は土葬成功例です。
煮込み
最も綺麗に仕上がるオススメ方法。
毛皮がついた状態で丸ごと煮込む方法です。
手間はかかりますが、ニオイも気にならず1日〜2日で出来栄えも非常にいい状態で完成します。
ただし、大量の水と火力が必要になるので、屋外で火を使える環境が必要です。
ブロックレンガ2〜3つにペール缶でちょうどいい製造鍋になります。
ペール缶にある程度水を溜めたら、鹿の頭を投入します。そしてさらにペール缶の満タンから5cmくらい下まで水を足したら火にかけ沸騰させます。
沸騰した状態で8時間〜10時間、1日では厳しい場合、2日間6時間づつ煮込めば、毛皮ごとホロホロと肉がそぎ落ちていきます。
大きなツノだと飛び出したツノが煙が当たってしまいます。ツノが黒くなるので、アルミホイルを巻いて煤を当てないようにしましょう。
途中、水が減るので継ぎ足してください。
さらに、海外の標本制作を行っている方を参考にしたところ、漂白剤を入れて煮込むとさらに白さが増すそうで、オキシクリーンがオススメだそうです。
キッチンブリーチでも試してみましたが、細部まで白くなりました。(あってもなくても、よくわからなかった)
ニオイも腐敗臭よりはかなりマシな方で、肉を茹でている臭いなのでそこまで気になりません。
骨の内部に肉が残りますが、ホースで水を直射するか、高圧洗浄機で噴射すれば綺麗になります。
頑固に残ったお肉や軟骨は木の棒でホジホジすればポロッと取れます。
黄ばんだ状態で完成しますが、乾燥させれば真っ白になります。
完成したトロフィーは、長めのビスを柱に打ち込めばそのまま壁にかけることもできます。
ノコギリやドリルで加工も可能です。
さて、鹿ツノトロフィー制作で最もお勧めする方法は煮込み方法だということがわかりました。
皆さんも制作した鹿ツノをいろんなところに飾ってみてください!
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