九州では、数年ぶりの滅多にない寒波に襲われ、自宅周辺が雪に覆われました。
ここまで雪が積もることはほとんどありません。
こうなれば、山に行くしかありません。
夫婦の脳内は、「九重、雪、登山」です!
九州の雪山の限界にチャレンジです!
九州で雪山といえば、九重。 九重の”厳冬期”にチャレンジです!
滅多に雪が積もらない九州は、交通網が麻痺状態に陥っていました。
一般道の積雪も30センチ以上あり、ノーマルタイヤで10キロくらいのスピードで走っています。 高速道路も積雪のため一部通行止め。
雪国に住んでいる人からしてみれば、レベルの低い雪での大パニックで鼻で笑われてしまいそうです。
<<九重の積雪情報はこちら>> (tenki.jp)
下界は大パニックのおかげで、2時間で到着できる九重も、4時間かかってしまいました。
土曜日の午前中にもかかわらず、牧ノ戸峠登山口駐車場は車がまだ数台しか止まっていません。 登山道にはもう数名が登っているようでトレースがあります。
早速登山開始! 登山口からすぐの展望台の温度計はマイナス10度付近を指しています。 久しぶりの寒さにテンションが上がります。
沓掛山山頂からは、見事に雪化粧をした九重連山、息を呑む美しさです。
トレースの状況からして先を行く登山者は10人といったところ、パウダースノーを楽しみながら歩き続けます。
通常厳冬期登山の装備といえば、12本爪のアイゼンやピッケル。 しかし、今回は装備していません。 ワカンや12本アイゼン、ピッケルは装備してきましたが、登山口の状況を見て、車の中に置いてきました。
厳冬期用の靴にチェーンスパイクで十分な山行となりました。
久住別れから先は風が強く、雪も横殴りで凍った岩場状態です。
避難小屋に荷物をデポし、身一つで山頂を目指します。
久住山頂を制した後は坊がつるへと向かいます。
尾根を境に吹き溜まりとなっており、登山者もいない様子。ラッセルしながらの下山となりました。
岩場に雪が吹き溜まっているので、足が取られて怪我のリスクが高まります。
硫黄岳の横のルートはロシアのような景色が広がっていました。
坊がつるに着くと、すでにテントが5張ほどあります。 みんな雪を欲していた登山者のようです。
坊がつるのテント場は朝まで風が強く、夜中は風の音で何度も起こされました。
床に着く頃の温度はマイナス15度くらいです。 九州の厳冬期登山の限界値と思われます。
テント泊装備は、山岳用テントに厳冬期用シュラフ、マットで寒さを感じることなく過ごすことができました。因みに、マットは下記商品二枚重ねです。
朝、見事な朝焼けで心が洗われます。 このとき、テントは15張程、増えていました。
夜も、朝も、ガソリンストーブを準備していましたが、ガスストーブで十分でした。九州の厳冬期登山は色々と荷物が軽くできます。
二日目、昨日歩いたルートを遡り、中岳を目指します。
久住別れを目指す登り斜面は、雪山ならでわの直登です。
久住別れに到着、ゴールデンコースに戻ったと同時に、かなりの数の登山者御一行です。
御池は9割凍っていて、登山者がはしゃいでいました。
下山時には、数人のトレースしかなかった雪道も、ボブスレーのコースか!?というほど踏み固められ、しっかりした道ができていました。
しっかり堪能できた九州の厳冬期登山。
厳冬期装備つかいたい!と思っていましたが、軽アイゼンで十分でした。
厳冬期 冬山 快晴の伊吹山 雪山登山 琵琶湖が一望できる百名山