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福岡県の中心部、飯塚市に位置する内住峡は、三郡連山の山肌から流れる沢となっていて、福北ゆたか線、九郎原駅前を流れている小川の支流です。
福岡市内側からのアクセスは、八木山バイパス(無料区間)に入り筑穂ICから出て九郎原駅へ。九郎原駅から山の方へ続く道を進むと集落が現れます。住宅街の中へ入り込み、山の方へ続く林道に侵入していくと到着です。
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内住峡の入渓ポイントは、一般的には九電鉄塔付近から入渓するのが一般的ですが、そこからの位置だと砂防が数箇所現れ、ほとんどが高巻きとなるため、林道中盤に位置する橋の地点から砂防を省いて入渓することもできます。
橋の地点から入渓する場合、鉄塔から先の林道は車両下部を擦ったり凹ませたりする恐れがあるので、十分注意して侵入してください。
以前鉄塔付近から入渓したときに、砂防の高巻きだらけと印象的だったため、今回の入渓ポイントは砂防を省いた林道中間地点から橋の下から入渓することにしました。
前回の内住峡レポート⇨ 福岡内住峡沢登り
さて、待ちに待ったこの日は三連休初日、我々が到着する頃にはすでに3組が入渓していました。
橋の地点には車が3、4台駐車できるスペースがあり、既に2台停まっています。
前回、内住峡にきた時は鉄塔付近から入渓しましたが、今回は橋の位置からの入渓です。
準備を済ませて、橋の手前でいざ!
入渓! みんなで一斉にジャーンプ!
ドボーン!「フォー!冷たーい!!」
全員頭までびしょ濡れ!暑い夏が一気に吹き飛びました!
奇声を上げながら橋をくぐり抜け、水飛沫に打たれながら岩をよじ登っていきます。
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涼しいー!天然クーラーの冷たい水しぶきを感じながら、よじ登っていきます。
小さな滝を登りきる都度に出てくる淵。
内住峡はナメがあったり、ドボンと飛び込んで泳げる淵があったり、滝があったりとバリエーション豊富な箇所が続いています。
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スタート直後、同行者のT氏から「内住峡ナメてた…」と小言が。(ナメを見て言った訳ではない…)
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存分に楽しむためより強い水圧の位置から岩に取り付きますが、ツルツル滑ったり、足場が深くてなかなか踏み込めず、ドボーンと押し戻されたら大爆笑というふうに飽きのこないポイントが続きます。
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序盤をクリアしたあたりでゴルジュ風な場所が現れます。
ゴルジュでは中心位置に大きな岩(チョックストーン)があり、巻くことができないため、へつりながら乗り越えなければなりません。
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チョックストーンをクリアするとすぐに見えてくるのが第一の滝です。
水量によっては奥から登ることができますが、今回は手前から巻いて上がっていきます。
第一の滝をクリアすれば内住峡の核心部とも言える第二の滝が現れます。
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ここでは滝の上部に支点となる樹木があるため、30m以上のロープとスリング類があれば支点構築が可能です。ルート次第ではお助け紐がないと滑って落ちるので我々はロープを出しました。
水量が少なければ真ん中あたりから登れますが、今回は少し多め。倒木奥からクラック沿いを攻め上げるように登っていけるのですが、この場所は苔が滑るのでロープを上から垂らします。
この滝は上部もヌルヌルと滑るので、登り切った後一安心してコケようものなら流されて滝に落ちてしまうので気が抜けません。
滝を遡るなんて初めてのT氏も無事に乗り越えることができました!
核心部を過ぎると程よき滝が続いて水量も浅くなってきます。いよいよ終盤です。
お昼ご飯休憩をとって最後の行程へ。
しかし、一度水から上がって時間が経った後に入水すると水が冷たい!
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沢幅も狭くなり、左斜面に林道が現れてきます、そのあたりまで到着したらゴールです。
途中お昼ご飯休憩もいれて2時間半でゴールしました。
林道を下山しながら、登ってきた沢を上から眺めます。
まだ別のパーティが遡上を楽しんでいる様子も見れました。
12時スタート、2時半到着、林道を下って着替え終わる頃には3時、三人で3時間だったので、人数増えても半日で行って帰って来れるコースです。
今回は水量は多くもなく少なくもなくでしたが、水量の変化で違った顔をみせてくれるので、何度訪れても楽しいと思います。是非、内住峡チャレンジしてください!
>>YAMAPでの行動記録はこちら<<
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