> BLOG > Climbing > 剱岳 源次郎尾根:試練と憧れのバリエーションルート入門 | 北アルプスのテント泊夏山登山
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今回の登山は試練と憧れ!剱岳、バリエーションルート入門でお馴染みの源次郎尾根に行って来ました!

源次郎尾根に行きたいと言い続けて6年・・・やっとチャレンジできました!

源次郎尾根は北アルプス剱岳の初級バリエーションルート、高度感のある岩稜帯歩きに懸垂下降が必要になるアルパインクライミングルートです。

もちろん持ち物にもハーネスや下降器具、クライミングロープといった装備が必要で一般登山の方は入れません。

源次郎尾根アタックの前日に剱沢キャンプ場入り!

アタック当日までゆっくりと山の景色を楽しみながら過ごします。

源次郎尾根アタック

午前3:30 剱沢キャンプ場を出発

出発!!

剣沢小屋の横から剱沢登山道へと降っていきます。

剱沢雪渓が途中出てきますが、雪渓に降りる良いアプローチが見つからず、夏道を降り続け平蔵谷と武蔵谷の間あたりから雪渓に降りることができました。

雪渓ひんやりキモチー!

平蔵谷に到着、平蔵谷左側にある目印のどデカい岩もあります。

さて、源次郎尾根のアプローチは遠目からみると獣道のような細い筋が確認できました。

白い三角の岩らへんから道が見える

源次郎尾根につづく登山道です。

4:45 源次郎尾根取り付き

取り付きからかなりの急登、一般ルートでいう3大急登よりも急で、ほぼ崖といってもいいほどです。

30m程登ったところで別のパーティが雪渓から源次郎尾根に取り付いている後続を確認できました。

後ろに6人発見!

さて我々は源次郎尾根の玄関、取り付き後最初の岩場に到着です。

岩場も急な斜面にあるので、ハーネスは取り付きの位置で装着しておいた方が良さそうです。

ここをクリアできなければ登頂できずといった岩場。若干ハングしており、ボルダリングやクライミング経験がないと登れない岩場です。

親切にセルフ用のピトンが打ってありました。取り付きすぐといっても、高度感もあり落ちると雪渓まで止まらなさそうです。

先行の嫁が難なくクリア、私も腕の筋肉が攣りかけながらクリアできました。

急な崖の中の木々をくぐり抜け、二箇所目の岩場に到達です。

どうやって登ろう

ここでもセルフが取れそうなピトンが打ってあります。

どう登ろうかと時間をかけながらクリア。

急な岩稜とハイマツが入り混じった尾根をよじ登っていきます。

よく写真で見かけるスラブが出ました!

スラブの左面は絶壁、右側は谷まで何もない急斜面。

先行の嫁は、ボスザルかの如くスタスタ登っていきます。

この辺から高度感が増し、恐怖感が増してきました。

スラブを登り切った後もハイマツ帯を縫うように岩を登り詰めていきます。

絶壁の裾を登っていくので高度感がすごい!

I峰が展望できる場所まで登ってきました。

まだまだ続く急な岩稜とハイマツ・・・

大きな岩場を抜けたかと思えば、ザラザラと滑り落ちそうなザレ場が。

とても眺めのいい開けた場所で、嫁が気持ちよさそうに叫んでいますが、私はびびって前屈みになり四つん這いで登っています。

あたりの展望がとても良くなってきたところでI峰に到達したようです!

I峰の頂は少し続いているようで、細く狭い山頂を少し歩きます。

7:45 I峰突端

I峰突端で写真撮ったん!

I峰突端に到着と同時にII峰のすごい登り返しが!

I峰からII峰

ここ降ってまた登るの!?

ひょえぇ〜!

絶対につまずかないように降っていきます。

ほぼ垂直なので、あっという間にコルまで降ってしまいました。

さて、どこを登っていくのか・・・白い岩とハイマツの間を登っていくようです。

ハイマツの木の枝と岩のガバを頼りにクライムアップです。

あっという間にI峰と同じ標高へ戻ります。

I峰には後続の二人組が迫っています。

さてII峰といえば懸垂下降です!

ついにここまでやってきました。II峰のほっそい尾根道を登り詰めていきますが、最後のピーク突端の岩場が高度感やら急やらで恐ろしい!

8:30 II峰突端 懸垂下降

出ました!懸垂下降地点!

ザックからロープを出して下降準備です。

この場所の為に買い直した60mロープ!なんと50mでも下降できるみたいでした・・・

でもギリギリになりたくないので60m推薦です。

下でロープが絡まりやすいそうなのでゆっくり下降します、ゆーっくりと。

ロープは絡まることなく無事に下まで落ちていました。

さて、自分のターンが終わったので、嫁の下降を下から見守ります。

後続のパーティも追いつき、下降の準備にとりかかっています。

さすがバリエーションルートガイドは手際もよく下降スピードも激早でした。

さて源次郎尾根の山場が終わり、あとは山頂直下、本峰を登り詰めていきます。

しかし、今までとは違いすごいガレ場!

気を抜けば落石させてしまうので、石を落とさないよう気をつけて登っていきます。

どこかで見たことあるような岩場、ロードオブザリングの撮影地かな!?と思わせるほど荒れている!

あれだけ気をつけていたのに、やらかしました。

浮石が落ちる。

落ー!!

後続パーティも離れた場所で岩も途中で止まり事故にならずよかったですが、めちゃくちゃヒヤッとしました。

山頂はまだかぁー!とガレガレの岩場を登り詰めていると人の話し声がどこからか聞こえてきます。

山頂が近い!?

アーッ!

祠がちょこっと見えてるー!!

つ、つ、着いたーーーー!!!!

嫁山頂へ到達ー!

や、やったぜぇ。

最後の最後を山頂から激写ー!!

私も山頂に到着です!!!

10:00 剱岳山頂

あれ?嫁の目頭が赤くなっている。

「ぷぷぷぷぷー!」笑

なんと、感動のあまり、目から汗が出ていたようです。

無事に源次郎尾根を踏破!

ヤッタァーーー!

ここから上がってきた

後続パーティも山頂に到達!写真の撮りあい合戦が始まりました。

なんと、後続の女性、古希の記念登山とのこと!

目ん玉が飛び出るかと思うほどびっくりです!

ジャンダルムの縦走の時にも感じたけど、やっぱりオバチャンパワー、ハンパねぇ。

13:10 剱沢キャンプ場帰還

さて、嫁は源次郎尾根を最高に楽しむことができていた様子ですが、私はというと高所恐怖症発症ギリギリで、気を抜けば意識が飛びそうな場所もあり、かなりスリリングな山行となりました。

絶対歳のせいだと思うので、高所に慣れるようまた近いうちに訪れたいと思います。

山頂では感謝の意を込めて土下座して来ました。

事故なく見守ってくれていてありがとうございました!

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