福岡から滋賀に拠点を移して約2週間。ようやく引越しの片付けも落ち着いてきたタイミングで二日間の休みをもらえたため、早速テント泊縦走登山に行ってきました。
今回は福岡にいた頃から気になっていた鈴鹿山脈のイブネへ。鈴鹿山脈と言えばクライミングの聖地でもある御在所岳ですが、それとは対照的にイブネは苔に覆われたなだらかな風景を抱いています。
あのいかにも気持ちよさそうな苔の中でテント泊をしたい、、!
5月のパノラマ銀座縦走ぶりにテントを担ぎ、えっちらおっちら歩いてきました。
【2022.10.15】7:45武平峠→10:30東雨乞岳→11:00雨乞岳→12:00杉峠→13:00イブネ・クラシ
【2022.10.16】8:00イブネ→8:30杉峠→11:30御在所岳→13:00→武平峠…→ホテル湯の本♨️
10/15、余裕のあるコースタイムなので歩き始めは8:00頃で十分なんですが、この日は土曜日。武平峠の駐車場はすぐに満車になってしまうため、今回も5:30頃に到着しました。すでに東駐車場の半分弱が埋まっています。歩き始める準備をしている人の声を聞きながら、少々仮眠。
起床した頃には満車になり、駐車場難民が出ていました。ここはトイレもあるから良い駐車場なのよね〜。早めに来ていて正解。
しかし実は、目指す1座目の雨乞岳への登山口はトンネルを一つ超えた向こう側。トイレがあるが故に武平峠の東駐車場を選びましたが、まずは登山口へひと歩きしなければなりません。
トンネルのなか舗装路を歩くのものな、、と思いトンネルの上を歩く登山道から西駐車場へ。普通に疲れるのでトンネルの中を歩けば良かった、、
久し振りに歩く関西の山!!
何気ない斜面のトラバース道も、九州の山とは雰囲気が全く違います。恐らく植生の違いでしょう。
最近ハマっているキノコもちらほら。このキノコには虫が沢山。
登山口からトラバースするように山の奥へ入っていくと、クラ谷分岐(沢谷峠)に出ます。ここからクラ谷沿いに標高を上げ、東雨乞岳経由で雨乞岳を目指します。
と、ここで私の後ろをずーっとスマホと睨めっこしながら歩いていた、どうやら雨乞岳を目指しているらしい男女二人組がそのまま私の後を着いてきます。
クラ谷分岐から雨乞岳は尾根道から行くのが分かりやすくて安全なような、、と思い声を掛けてみると、やはりそちらの道を行く予定だったとのこと。頂上で会いましょうと別れました。
倒木で少々荒れた印象を抱きながら、さらさらと流れる清流沿いを静かに楽しみます。
きもちいな〜〜!もうここでテント張りたい!
1時間弱沢沿いを楽しんだ後、急登を登り切って雨乞岳に続く尾根上に出ます。
ついでに七人山にも登っておきました。
ここからの雨乞岳までの登りがしんどかった、、!!
笹に覆われた稜線。視界が広く青空が見えるのが救いか、、
振り返るとこの景色!何度も振り返っては休憩し、疲れを癒してもらいます。
割と本気でへろへろになりながら、東雨乞岳へ到着!
しばし休憩します。風が強くてちょっと寒いけど、良い景色だなー!
ちょっと足が攣りそうなのが気がかりですが、雨乞岳を目指します。
11:00、雨乞岳登頂!山頂はかなり狭め。休憩は東雨乞岳の方がし易いですね。
さて、あとはテン場のイブネ山頂へ。まずは道が有るような無いような藪へ突っ込みます。
良い景色だけど、杉峠まで下りたくないよ〜〜!
絶対登りで使いたく無い雨乞岳の斜面を下って、実に5年ぶりに杉峠の杉に会いました。
杉峠から登り返し、お尻岩を通過するとイブネはもうすぐそこ。
苔の楽園、イブネ到着!
どこからどこまでが山頂か分からないようなだだっ広いイブネ。
苔に踏み入らないように規制線が張ってありましたが、これは最近になって張られたものだそう。苔の上に寝られたらきもち良いだろうなぁと思っていましたが、確かに苔の上にテントなんて張ったら痛めちゃうか。
イブネ北端まで歩いてきました。テント張るなら北端周辺が良さそう。クラシ方面への斜面にもテン場の様なエリアがあり、風が強い時は稜線からちょっとでも下がった斜面が快適かも。
私は最後まで日が当たるエリアが好きなので北端付近の稜線を選択。この日は風邪も強くなかったし。ここをキャンプ地とする!
思っていたよりもテントの数は少なく、自分を含めわずか4張り。みんなソロでした。10月の週末なのでもっと人が多いと思っていましたが、、そういえば天気予報は下り坂だったからかな。
結局日の入り直前にもう一張りが追加、夜にイブネの南端にも一張りの明かりが見えました。
テントを張って一息付いたら、お隣のクラシへ。こちらの山頂は石楠花(シャクナゲ)に囲まれており展望は0。
ってことで、日の入りまで夕飯を食べながらダラダラします。テン泊のこの時間も醍醐味ですよね〜!
この日はマイブームのガーリックバターライス!付け合わせにはソーセージとベーコン。軽量化のためにビールを1缶しか持って来なかったことを大後悔しました。
夕飯を食べている間に、山頂周辺にはガスが纏わりついてきました。これは日の入りは拝めないかなぁと落胆していると、、
見るみるうちにガスが取れ、、
綺麗な夕日、、と見蕩れていると、
雲の中に沈んだ夕日がさらに地平線に沈んで行き、二度も日の入りを拝めてしまいました。
なんとも幻想的な景色を見ることができ、少し離れたお隣さんと思わず「凄かったですね、、」と呟き合ってしまいました。
その後すぐに再びガスが上がって来てしまったため、いそいそと寝支度を整えてテントに入ります。
23時頃テントの外に出て見ましたが、月が明るいのと伊勢湾方面の明かりで星は殆ど見えませんでした。
翌日10/16、日の出はどんより雲の中。
ゆっくり準備をして8時に出発します。残地無し!
イブネの気持ち良い稜線歩きを楽しんだ後、杉峠からコクイ谷出合方面へ下りること約10分、御池鉱山旧跡が出て来ます。
ここも鈴鹿エリアでは人気のテン場の一つで、昨夜も登山者が居た様です。ここは沢沿いだから水に困らなくていいのよね。
コクイ谷出合までは愛知川本流沿いを行くんですが、この愛知川が本当に綺麗。綺麗な水のせせらぎを目と耳で楽しみながら歩けるんで、疲れなんてその瞬間に浄化されちゃいます。
コクイ谷出合まで下りたら、今度は上水晶谷を御在岳に向けてとにかく登って行きます。
結構急で狭い谷なので、代わり映えしない中黙々と標高を上げていきます。
登った先で待ってくれているのは、なんとゴジラ岩!実は初めましてなんですが、ちゃんとゴジラだ!笑
御在所スキー場に出ると、一気に観光地に入り人の多さにビックリ。さっきまでの静かな山はどこへ?
11:30御在所岳山頂。標識を撮るのにも人が途切れるタイミングがありません。
山頂付近にある展湖台からの景色。上水晶谷、イブネ方面です。歩いて来た景色を上から眺めるのは気持ちが良いな〜!
ロープウェイ乗り場に繋がってるであろう舗装路を歩いて、下山に取り掛かります。
ここから武平峠までは登り1:15下り1:00の超急坂ルート。御在所岳らしい岩場が見られる一直線ルートです。ここも登りでは使いたくないですが、御在所岳へは最短ルートのため、お昼過ぎのこの時間帯でも山頂を目指す人と何度かすれ違いました。
天指岩(てんさしいわ)と鎌ヶ岳方面。
映っていませんが駐車場も見えています。
と言うことで、無事下山!(ここまでしか写真撮ってなかった笑)
下山後は最寄りの湯の本温泉へ。ロープウェイ乗り場の目の前にあります。
モンベル会員特典で入浴料が¥800から¥500になります。
ん〜〜星2つ!あつ〜いお湯が気持ち良いんだけどね、料金と諸々のバランス見たら星2かな。次はアクアイグニス行こう。
久し振りのソロテン泊登山。さいっこ〜〜に楽しかったです!
そして鈴鹿最高!もっと鈴鹿の山をテント担いで歩きたくなった山行でした!
積雪前の伊吹山 雪山登山前のトレーニングと下見に行ってきたら山肌が荒れていた 日本100名山